大判例

20世紀の現憲法下の裁判例を掲載しています。

最高裁判所第三小法廷 平成10年(行ツ)205号 決定

大分市大字三芳二〇二五番地の一

上告人兼申立人

第二はとタクシー株式会社

右代表者清算人

佐藤弘章

右訴訟代理人弁護士

山本洋一郎

三井嘉雄

大分市中島西一丁目一番三二号

被上告人兼相手方

大分税務署長 池田隆至

右当事者間の福岡高等裁判所平成九年(行コ)第三号法人税更正処分等取消請求事件について、同裁判所が平成一〇年四月一七日に言い渡した判決に対し、上告人兼申立人から上告及び上告受理の申立てがあった。よって、当裁判所は次のとおり決定する。

主文

本件上告を棄却する。

本件を上告審として受理しない。

上告費用及び申立費用は上告人兼申立人の負担とする。

理由

一  上告について

民事事件について最高裁判所に上告をすることが許されるのは、民訴法三一二条一項又は二項所定の場合に限られるところ、本件上告理由は、理由の不備・食違いをいうが、その実質は事実誤認を主張するものであって、明らかに右各項に規定する事由に該当しない。

二  上告受理申立てについて

本件申立ての理由によれば、本件は、民訴法三一八条一項の事件に当たらない。

よって、裁判官全員一致の意見で、主文のとおり決定する。

(裁判長裁判官 千種秀夫 裁判官 園部逸夫 裁判官 尾崎行信)

自由と民主主義を守るため、ウクライナ軍に支援を!
©大判例